これから続く寒い季節。
標高が高い山では、夏でも涼しく感じますが、秋、冬と季節が進んでくるとさらに寒さを感じます。
体を温めてくれるものといえば、やっぱりあったかいスープ。
野菜たっぷりのスープは体を温めてくれるし、お腹も満たしてくれる強いミカタです。
私も冬に北八ヶ岳に行った時に飲んだ、今回紹介するマッシュルームのクリームスープの味が忘れられません。
山頂へアタックする前夜、山小屋でクリームスープを仕込み、サーモスのスープジャーに入れ、翌早朝山頂にてこのスープを飲みながらご来光を拝みました。
感動と温かさとおいしさを同時に味わう楽しさを、満喫した思い出があります。
今回は、そんなスープのレシピを紹介していきます。
スープでは野菜がメインの材料となりますが、
野菜を持っていくのにもコツがあるので、そちらも紹介します。
意外と繊細?野菜の持ち運びのポイント
野菜の扱いは意外と繊細。
油断をすると傷んでしまうことも…。
私も「山は涼しいから大丈夫でしょ!」と油断をし、トマトをカットしてジップロックに入れて持って行ったところ、
意外と背中の熱がバックパックの中まで伝わっていたのか、
頂上では使えなくなってしまっていた…なんてこともありました。
それを防ぐための、主婦歴20数年の知識もかねて身につけた
野菜を持っていく際に抑えるべきポイント4つがこちらです。
1、具材ごとに密封式ビニール袋に入れる
野菜はそれぞれ傷むスピードが違います。
傷んだものと一緒にすると他の野菜が長持ちしなくなってしまうので、
ちょっと手間かもしれませんが、私は個別に密封式ビニール袋に入れています。
ちなみに使い終わった密封式ビニール袋は、ゴミ袋としても使っています。
2、キッチンペーパーで水分を吸わせる
野菜は呼吸するので持ち歩くと水分が出てきます。
もしかしたら私が過去に持っていく野菜をだめにしてしまった原因はこれかも…。
この水分が傷みの元凶となってしまうので、
私は水分をたくさん含んでいるトマトなどはカットせず、キッチンペーパーに包んで持っていくようにしています。
これだけで以前と比べて日持ちがかなり変わってきます。
3、根菜類は皮を剥かずに持っていく
根菜類は比較的日持ちがします。
日帰りならカットして持っていってもいいですが、
皮を剥かずにそのまま持っていった方が日持ちがするので、
玉ねぎなどはあえてむかないようにしています。
4、香りの強い食材は切らずにそのまま持っていく
香りの強い野菜を代表するのが玉ねぎです。
カットして持っていくとバックパックの中身が玉ねぎの臭いになってしまったこともあります…。
香りや味が変わりやすい野菜に注意して持っていくようにしましょう。
以上4つが、山の上でも新鮮でおいしく野菜を食べるポイントです。
これらを踏まえていよいよ野菜たっぷりのスープを山で作っていきましょう!
10分でできる野菜たっぷりスープのおすすめレシピ
これからお野菜ゴロゴロの、おすすめスープレシピ3選を紹介していきます!
これらのレシピは一人前なので、
山登りする人数に合わせて
材料の量も変えていってください。
それではまず寒い季節に人気がある、優しい味のスープから紹介します。
1、マッシュルームのクリームスープ
材料は
牛乳:250ml
マッシュルーム:3 個
玉ねぎ:1/4個
ソーセージ:2本
小麦粉:小さじ2
バター:10g
コンソメキューブ:1/2個
塩:適量
です。
マッシュルームの代わりに、乾燥ポルチーニをいれてもおいしいです。
作り方は
①玉ねぎとマッシュルームとソーセージをカットし、鍋にバターと一緒に入れ、弱火から中火で炒めます。
ちなみに私はポルチーニのほうが好きです。
でも娘があまり好きじゃないのでマッシュルームを入れています。
②バターが溶けたら小麦粉を加えます。
野菜全体に小麦粉がなじむよう、2~3回に分けて加えています。
③②に牛乳を入れて混ぜ合わせ、コンソメを加えてゆっくり鍋底から混ぜる。
とろみが出るまで加熱し、塩で味を整えたら完成!
とろみをよく出すために、良くかき混ぜるのがポイントです。
小麦粉を少なくすると、さらっとしたスープが出来上がります。
追加コメント
冷えた体にやさしいミルクの味が染みわたります。
更に白ご飯とチーズを加えてリゾットにすると、満腹感が出るので私は時々そうしてます!
続いては、ガツンとした味が特徴の、トマトスープのレシピです。
2、野菜とビーンズたっぷりのトマトチリスープ
材料は
(スープの具材)
玉ねぎ:1/4個
しめじ:1/4個
ソーセージ(もしくはベーコン):2本
ニンニク:1片 (私はにんにくチューブ派です)
オリーブ油:大さじ1
塩:適量
チリパウダー:お好みで
(スープの材料)
ミックスビーンズ:1/2袋
トマトペースト:大さじ2
水:200ml
コンソメキューブ:1/2個
です。
ちなみに私は飾りとしてミニトマト1つも一緒に加えてます。
お好みに合わせて是非お試しください。
作り方は
①油とニンニクを入れて中火にかけ、香りが出たら玉ねぎ、しめじを炒めます。
②(スープの材料)を入れてフタをして、弱火で5分煮ます。
③塩とチリパウダーをふり、味を整えたら完成!
あっさりとしたトマトスープが出来上がります。
ちなみに娘はもっとこってりとしたトマト感が欲しい!と言って
ケチャップを追加で入れていました。(おいしいらしいです。)
追加コメント
このスープを飲むときは、個人的には白ご飯よりも、クラッカーかバケットの方が合うと思います。
パンで残り汁をふき取るように食べることで、容器を汚さずに済みます。
ところで、山では残り汁を捨てないようにしましょう!
そしてもう一つ、パンごとスープに入れて食べるのがオススメのスープレシピです。
3、豆とジャガイモのパン入りスープ
材料は
食パン:1/2枚 (残りの半分はそのまま食べちゃってます)
ミックスビーンズ:1/2袋
ジャガイモ:1/2個
水:200ml
コンソメキューブ:1/2個
オリーブ油:大さじ1
塩コショウ:適量
です。
これで具材たっぷりのスープが出来上がります。
パンが意外とスープを吸うので、水とコンソメキューブの量を×2にしてもちょうどいいかな…。
作り方は
①ジャガイモの皮をむき、小さくカットします。
大体1㎝にすると、火の通りがいいし、食べ応えもあるのでおすすめです。
②ちぎったパンをから煎りし、オリーブ油(半分)を加えて炒めたら、一旦シェラカップなどに取り出します。
思ったよりもすぐにパンがオリーブオイルを吸うので、数回に分けて全体にまんべんなくかけるようにしています。
③残り半分のオリーブ油とジャガイモを入れ、表面に焦げ目がつくまでしっかり炒めます。
④ミックスビーンズ、コンソメ、水を入れ、強火にして塩コショウで味を整えます。
沸騰するまでの間はちょっとした休憩タイム。
⑤最後にパンを加えて完成!
パンを加えることで、腹持ちの良いスープレシピとなっております。
追加コメント
パンも一緒に加えて食べているので、1カップで食べやすく、手軽にいただけます。
また、お家でも以前体調を崩した時にパンをいれず、代わりにショウガをたっぷりいれて食べました。
身体がすごくあったまってよかったですよ。
まとめ
体も温めてくれるし、
野菜のおいしさを引き立ててくれるあったかいスープ。
工夫をして持っていけば、
山の上でもおうちのように新鮮な野菜を楽しむことができます。
私が以前山に登る途中で食材をだめにしてしまった時は、かなり後悔したので
なるべく日持ちがするように
今回の記事を参考にしてみてください!
それではおいしいスープを召し上がれ!
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